月刊パテント 2023年7月号に、元知財高裁所長髙部眞規子弁護士(西村あさひ法律事務所オブカウンシル)の自叙伝が掲載されています。
髙部裁判官の東京地裁部総括裁判官時代、知財高裁陪席裁判官時代、知財高裁部総括判事時代に、それぞれ私が争の所属していた会社の審理に係わっておられたことがあり、訴訟指揮の見事さに驚いた記憶が鮮明です。 「知財裁判官という殻を破って何にでも挑戦してみたい。」ということですので、今後も新しい姿を見ることができるかもしれません。 知財裁判官として、女性裁判官として 弁護士 髙部 眞規子 パテントVol. 76 No. 8 51 (2023) https://jpaa-patent.info/patent/viewPdf/4241 要 約 40 年 5 か月にわたる裁判官生活のうち、22 年半を知財裁判官として過ごした。最高裁調査官として、知財に関する数々の重要判例の形成に関与できたことは、私の知財裁判官としての基礎を作った。キルビー特許事件をはじめ思い出に残る事件が沢山ある。その後、東京地裁知財部や知財高裁において知財実務を実践していくにあたって、私が理想としたのは、迅速適正な解決、当事者の衡平、紛争の一回的解決であり、これらの実現により司法が紛争解決機能を果たせることになる。知財高裁所長時代は、特に専門化への対応、国際化への対応及び情報発信のほか、知財人材の育成にも留意した。裁判官生活の最後の 1 年を第 2 の故郷・高松高等裁判所長官として過ごせたことは、望外の喜びであった。知財訴訟を担当したことによって得られた人脈を大切にし、これからは、知財政策や知財教育にも目を向けて、健康に留意し、裁判官としての殻を破って何でも挑戦してみたい。 目次 1.はじめに 2.学生時代 2.1 少女時代 2.2 大学生時代・司法修習生時代 3.裁判官生活 40 年 3.1 最高裁 粋なはからい 3.2 知財事件との出会い 3.3 知財判例の形成 3.4 知財実務の実践 3.5 知財訴訟への思い 4.終わりに 4.1 裁判官として 4.2 女性裁判官として 4.3 これから (第150回)知財実務オンライン:「知的財産権訴訟の煌めき」(ゲスト:弁護士(元高松高等裁判所長官) 髙部 眞規子) 2023/07/05 にライブ配信 https://www.youtube.com/watch?v=_8GQ0JV5Ij8
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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