発明発掘に関しては、以前もとりあげましたが、特技懇誌(no.304 p.42 2022.)に掲載された「キヤノンにおける発明発掘活動」が参考になります。
アイデアから特許出願に至るまでの仕組みが紹介され、 研究開発の上流に位置する本社研究開発における発明発掘、 事業製品の開発から生まれる現行事業における発明発掘、 今後拡大したい新規事業における発明発掘、 が取り上げられています。 企業における発明発掘活動の典型例のひとつといえます。 キヤノンにおける発明発掘活動 tokugikon no.304 p.42 2022.1.28. http://www.tokugikon.jp/gikonshi/304/304tokusyu5.pdf 企業、とりわけ研究開発型の製造業においては、研究開発、事業企画、製品製造の現場から日々色々なアイデアが生まれている。知的財産部門では、生まれてくるアイデアをどのように知財に繋げるか、そして、事業運営ひいては会社経営にどう生かしていくか、を日々考えながら活動している。特に、アイデアから知財(特許)に繋げるまでの過程においては、知財部門が中心となって、効率的・効果的にアイデア発掘(発明発掘)を遂行する仕組みを構築し、それを利用して発明者や代理人等と協力しながら特許取得に結び付けている。ここでは、キヤノンにおける発明発掘活動について、いくつかの事例を交えながら紹介し、最後に、これからの時代に期待される発明発掘活動について述べる。 1.はじめに 2.キヤノンにおける知的財産活動 2.1 知財DNAと技術思想化 2.2 発明発掘の仕組み(PGA) 3.本社R&Dにおける発明発掘 3.1 始まりは発見から 3.2 事業化(量産)に向けて 3.3 出願か秘匿か 3.4 急がば回れ 4.現行事業における発明発掘 4.1 ニューノーマル時代のプリンティング技術 4.2 アイデアの誕生とファーストインプレッション 4.3 製品草創期の発明発掘 4.4 製品成熟期の発明発掘 4.5 まとめ 5.新規事業における発明発掘 5.1 新しいイメージング事業 5.2 アジャイル開発と発明発掘 5.3 アジャイル開発における留意点 5.4 新規事業開発(共創案件)における発明発掘 5.5 共創案件における留意点 6.これからの発明発掘活動 6.1 標準化技術 6.2 社会課題を解決する技術 7.さいごに
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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