2021年10月27日発売、権利行使できる特許の取り方を解説した、元特許庁長官の荒井寿光氏推薦の本「オオカミ特許革命」。
第1部「日本の実態と意識革命編」第1章では、極論ではありますが、狭い特許しか獲れない日本の実態を紹介し、これが日本のイノベーションが停滞している原因としています。 第1部「日本の実態と意識革命編」第2章では、特許制度を運用する側(特許庁・審査官・審判官)と、特許制度を利用する側(発明者・特許担当者・弁理士・経営者)の双方に内在する、権利行使できる特許が取得できない数々の根深い問題を紹介し、それらの解決方法を解説しています。「驚くべきことに、審査官や審判官だけでなく、発明者や弁理士までもが、特許の権利範囲を狭くしてしまうのです。」権利範囲の狭さという問題にフォーカスされてしまっていますが、権利範囲の狭さを象徴的な問題としてとらえるべきでしょう。 第2部「オオカミ特許獲得編」第3章から第7章では、権利行使できる特許(=この本では「オオカミ特許」と呼んでいる)を獲得する考え方と方法を具体的な事例をもとに解説しています。特に目新しいことはありません。 最終章では、オオカミ特許を定常的に獲得できるプロパテントカンパニーに変革するシナリオが書かれています。 センセーショナルな表現に満ちており、極論過ぎる点もありますが、これくらいのインパクトがあったほうが、目が覚める人が多いかもしれません。 技術評論社ページ https://gihyo.jp/book/2021/978-4-297-12397-0 目次 第1部 日本の実態と意識革命編 第1章 事業や技術を守るべき発明が、 権利行使できない特許になってしまう日本 第2章 特許の誤った固定観念と、それを打破する意識革命 第2部 オオカミ特許獲得編 第3章 オオカミ特許を獲るための肝「特許請求の範囲」 第4章 「拒絶理由通知」にひるむな! 第5章 審査での権利化戦略;公正な判断をあおぐ「拒絶査定不服審判」 第6章 「補正」で特許を変幻自在に操れ! 第7章 特許の可能性を大きく広げる!「分割出願」 最終章 プロパテントカンパニーへの道 「オオカミ特許プロジェクト」のご提案 オオカミ特許革命 事業と技術を守る真の戦略 単行本(ソフトカバー) – 2021/10/27 田所 照洋 (著) ●攻めのオオカミ特許が企業を強くする ――元特許庁長官 荒井寿光 ●日本企業への処方箋がここにある! ――元リコー会長 近藤史朗 「苦労してノルマを達成して出願したのに、何の役にも立たない」 「模倣品が出てきても、訴えることすらできない」 「しかも、特許の数だけ模倣者にアイデアという塩を送ってしまう……」 ……数だけの権利行使できない「ヒツジ特許」を量産していませんか? 特許の真の実態と特許制度の問題を知らない限り、競合他社の模倣を抑制し、利益を生み出す特許――「オオカミ特許」は取得できません。 「特許審査の罠を見破る方法(毒団子拒絶理由/ステルス拒絶理由通知)」 「ヒツジ特許をオオカミ特許に変革する、一番大事なルール(オールエレメントルール)」 「「キルビー特許」は、いかにして日本で1兆円稼げる特許になったのか?(オオカミ特許の獲得戦略)」 40年の実務経験を持つエキスパートだからこそ書けた、唯一無二の実践知見。 知財系ライトニングトーク #14 拡張オンライン版 2021 秋 権利行使できる特許の取り方 解説本「オオカミ特許革命」の紹介 https://note.com/tadoterry/n/ne699320fdcac
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著者萬秀憲 アーカイブ
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