知財管理2021年10月号に掲載された「データベース搭載の特許スコアを活用した企業価値評価の研究」は、Lexis Nexis PatentSightの特許スコアを用いて、全社特許ポートフォリオの総価値と各種企業価値指標との関係を分析し、特許スコアの活用方法を検討した力作です。
特許情報と企業価値が単純に相関するはずもないので、様々な問題はあるものの、チャレンジングな事例研究です。 知財管理 2021年10月号 目次 http://www.jipa.or.jp/kikansi/chizaikanri/mokuji/mokujinew.html データベース搭載の特許スコアを活用した企業価値評価の研究 http://www.jipa.or.jp/kikansi/chizaikanri/search/detail.php?chizai_id=43d2c6523bcdb65218efc81722d2e1ca 目次 1.はじめに 2.特許価値評価とは 2.1 特許価値評価の重要性 2. 2 特許価値評価の最新動向 2. 3 特許価値評価の類型と活用場面 3. データベース搭載の特許スコア 3. 1 特許スコアの概要 3. 2 特許スコア利用の留意点 3. 3 評価因子を活用した分析事例 4 特許スコアを活用した企業価値評価事例 4. 1 研究開発費の大きい企業における企業価値指標と特許スコアの相関分析 4. 2 新興企業における特許スコアと企業価値との相関 4. 3 特許価値が経営指標にもたらす将来収益 5. おわりに 掲載巻(発行年) / 号 / 頁 71巻(2021年) / 10号 / 1339頁 論文区分 論説 論文名 データベース搭載の特許スコアを活用した企業価値評価の研究 著者 情報活用委員会 第1小委員会 抄録 近年、企業競争力の源泉として無形資産の重要性が高まっている。特許権も技術に基づく無形資産であるが、基本的に財務諸表上には現れない「見えざる資産」であるため、企業の知財活動を客観的に把握することは容易ではなく、知財活動による経営インパクトを可視化することは困難なものとなっている。財務的な特許価値評価手法も提唱されているが、その算定には時間を要し、活用場面は特許のマネタイズが主となる。一方、企業の知財部門において知財活動全体を評価する際は、全社保有の特許ポートフォリオ単位で且つ短時間で検討するのが理想である。そこで本研究では、データベース搭載の特許スコアを活用して全社特許ポートフォリオの総価値と各種企業価値指標との関係を分析し、特許スコアの活用方法を検討した。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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