日本知財学会2020年度秋季シンポジウム「SDGsはサーキュラーエコノミーの一里塚~循環経済の衝撃に知財はどう対応すべきか~」(11月13日) の【パネル討論Ⅱ】ディスカッション「SDGsはサーキュラーエコノミーの一里塚~循環経済の衝撃に知財はどう対応すべきか~を視聴しました。
<モデレーター>妹尾堅一郎氏 <パネリスト> 横手広樹氏(経済産業省 産業技術環境局 資源循環経済課長) 喜多川和典氏(公益財団法人日本生産性本部 エコ・マネジメント・センター長) 白井博史氏(旭化成株式会社 上席執行役員 研究・開発本部長) 森川達也氏(株式会社日立製作所 知的財産本部 兼 水・環境ビジネスユニット主任技師) https://www.ipaj.org/symposium/2020/2020_symposium.html SDGsの先にはサーキュラーエコノミー(CE)あり。やっとCEが取り上げられてきた感じですね。旭化成、日立では、CEの時代に対応したR&D、知財システム、知財活動についても議論が始まっているという話です。経済産業省も本格始動しそうなので、期待しています。 以下、気になった発言つまみ食い。(メモなので間違いがあるかもしれません。ご容赦を。) 横手さん)欧州のCEの動き、日本での取組み、苦労しているのは消費者の意識をどう変えるか?市場が形成されていないので、ビジネスとして成り立つには時間がかかる 喜多川さん)日本遜色ない 横手さん)EU発信の仕方上手い、現状日本はEUに負けていない 妹尾さん)半分賛成半分反対、あっという間に追い抜かれるおそれあり。過去そうだった。 本気度が違う。 日本は、PETサーマルリサイクル入れている 横手さん)PETリサイクルは日本が圧倒的に率が高い。 妹尾さん)飲料業界から聞いている話と違う。 妹尾さん)欧州では、素材を売り込んだとき、何のエネルギーで作った製品か?を問われる。リサイクルを前提にしたR&Dが必須。 森川さん)スペックでなくイノベーションが大事、そしてイニシアティブ 循環経済にアピールできること 妹尾さん)ファッション、アパレルなど環境に関する消費者マインド高い 白井さん)若い人にとっては、ストーリー性が大事 環境に良いものを着る 横手さん)日用品消費者の意識を変えるインセンティブ、促進策、知恵がなかなかない。 妹尾さん)コロナ禍で、食では循環型のニュービジネスがでてきている。衣も、住も。 住では、日本ではスクラップビルドの時代から長く住む時代へ。 喜多川さん)欧州では、回収レンガの再利用や建築廃棄物の分別回収がさかんで、Upcycle 妹尾さん)知財の関連では、写ルンです、コピー機のリサイクル問題のように、CEで修理を受ける権利など消尽の話などが問題にならないか? 白井さん)素材のリサイクル、水平リサイクルは、そんなに問題にならない。 妹尾さん)製品系のリサイクルはもんだいになるかもしれない。 Q&A)特許制度に代わる新しい知財の枠組み、法制度設計 横手さん)特許庁はプラスチックリサイクルの調査を始めた。制度については聞いていない。 白井さん)要素ごとの技術は今の特許制度で、循環型の色んなビジネスモデルが出てくる中でどうすべきか社内で議論し始めた。 喜多川さん)CEとIPの議論聞いたことがない。CEとOIは関係あり。 森川さん)今の特許制度は制度疲労している。スピード感が全然違う。柔軟な制度が必要。 妹尾さん)デジタルがらみはスピードが重要、統一的な制度設計は無理 Q)EUへの対応は? 横手さん)ちゃんと真面目に頑張っている日本の良さは伝えたい。 サーマル回収は、欧州でも熱回収も多いし、今後も続く。ただ、カーボンニュートラルの関連ではLCAをしっかり評価して説明できるように、2050年を見据えてすすめる。 妹尾さん)デポジットやりません? 横手さん)全くやる気ありません。PETは9割が回収できている。 Q)欧州は、域内保護のために、CE使ってくるのではないか? 喜多川さん)欧州は、環境税をかけて域内保護する可能性大。車では再生樹脂〇〇%以上でないとダメということがあるかもしれない。 森川さん)白井さん)同感 妹尾さん)欧州と中国の関係性を見ておかないといけない 妹尾さん) 消費者の問題 啓発、ユーザーインセンティブ、若い世代巻き込み ビジネスモデル サービスドミナントロジック、プラットフォームドミナントロジック、SSSC
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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