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日本知財学会2020年度秋季シンポジウム 旭化成

16/11/2020

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   日本知財学会2020年度秋季シンポジウム「SDGsはサーキュラーエコノミーの一里塚~循環経済の衝撃に知財はどう対応すべきか~」(11月13日) で、旭化成株式会社 上席執行役員 研究・開発本部長 白井博史氏の「旭化成のサステナビリティへの取り組み~サーキュラー・エコノミーへの第一歩~」を興味深く拝見しました。
 知財の取り組みについても、サーキュラーエコノミーにおける知的財産権の活用、サーキュラーエコノミーの各要素における知財シナリオの策定という視点で触れられました。
 おそらく、このテーマについてもIPランドスケープが進行しているのでしょう。成果を期待しています。
 
サーキュラー・エコノミーの基本理解
サーキュラー・エコノミーの3原則
1.廃棄物と汚染を生み出さない設計を行う。 
2.製品と原料を使い続ける。
3.自然システムを再生する。
サーキュラー・エコノミー実現の為の循環の仕方
1.技術的サイクルと生物的サイクルを分ける。 
2.循環し続けることでループを閉じる。
3.内側循環の方が環境への負荷が少ない。
サーキュラー・エコノミーの起点は欧州連合
2015年に世界でいち早く「サーキュラー・エコノミー・アクション・プラン」発表
「EUの産業競争力確保」「EUの付加価値向上と繁栄」という成長戦略
2015年のサーキュラー・エコノミー・アクション・プランの廃棄物対策の重点項目のトップ項目がプラスチック
 
BASFの例:reciChain
ブロックチェーンを活用したプラスチック資源のサーキュラー化プロジェクト。透明性、 トレーサビリティを提供する。
 
知財の取り組み
サーキュラーエコノミーにおける知的財産権の活用
サーキュラーエコノミーの「循環の仕組み」を整理し、知財シナリオを構想しながら事業競争力の確保を目指す
旭化成のこれまでの研究開発方針は、環境負荷を低減する 原材料・プロセスを開発
サーキュラーエコノミーは製造(Production)、 使用(Use)、リサイクル(Recycling)のプロセスで構成され、ここに関与することが事業 競争力を確保する上で不可欠
「循環の仕組み」を整理したうえで知財シナリオを活用する
要素ごとに知財シナリオを構想、最終的にオープン&クローズの 戦略像として具現化する
Raw materials
Production
Use

サプライ チェーン
Circular  Economy
Recycling

トレーサビリ ティ
規制
価値評価

サーキュラーエコノミーの各要素における知財シナリオの策定
各要素の課題に対する戦略案を構想、先行事例に学び自社戦略案の精度を上げる
サプライチェーンの複雑化、品質保証 ⇒ 標準必須特許の取得・活用
トレーサビリティの確保 ⇒ 要素技術の知財化
環境 規制 の厳格化 ⇒ 規制と認証を先読みした、特にサービス に関する知財化
適正な価値評価の導入 ⇒ 投資行動に影響を与える客観的指標作り
 
取組事例:ポリエチレンリサイクル
 最も生産量が多いプラスチックで あるPEのリサイクル技術を開発す ることにより、サーキュラーエコノミー 実現に貢献する。
PEリサイクルへの取組 NEDO「革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発」
リサイクルメーカー:富山環境整備
樹脂メーカー:旭化成
成形加工メーカー:メビウスパッケージング(東洋製罐グループ)
エンドユーザー:ライオン
最後に
サーキュラー・エコノミー(CE)は、単なる「環境問題」や「資源問題」への貢献では無く、
欧州を起点に始まろうとしている、新しい経済システムに対する戦略そのものである。
 
完璧なCEを最初から目指すのはハードルが高いが、まずは一歩踏み出すことが重要
 
本活動(PEリサイクル)を通しての気づき、課題
品質にまつわる諸問題(異物、添加剤、物性バラツキ、品質保証)
リサイクル品であることの証明、トレーサビリティ、透明性
再生可能エネルギーの使用
バリューチェーン参画企業の枠組み構築と情報の共有
国や自治体の政策、法規制
消費者の価値観、マインド、ライフスタイル
 
 資料が下記にアップされています。
​
https://www.ipaj.org/symposium/2020/pdfs/shirai_20201113.pdf
 
 
 
https://www.ipaj.org/symposium/2020/2020_symposium.html
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