1月31日に行われた「知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会」(第19回)では、内閣府知的財産戦略推進事務局から、改訂版ガイドラインの編集方針の説明が行われ、説明を踏まえ、ガイドラインの改訂案について議論されたとのことです。
今後は、第20回(2月14日)で、ガイドラインの改訂案、普及促進の取組みについて話し合われ、ガイドラインの改訂案はパブリックコメントに付され、第21回(3月24日)で、パブリックコメント後のガイドラインの改訂案が決定される計画です。 事務局説明資料 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/tousi_kentokai/dai19/siryou3.pdf 改訂版ガイドラインの編集方針 改訂版ガイドラインについては、現状、大きく次の編集方針を考えている。 Ver.1公表後に明らかになった重要課題である「企業と投資家・金融機関との思考構造のギャップ」とこのギャップを埋めていく必要性を踏まえ、企業と投資家・金融機関等との協創につなげるべく、両者の相互理解を向上させる観点、企業との対話を通じて知財・無形資産の投資・活用による企業価値向上を促すことについての投資家の役割明確化の観点で改訂する。 大企業による知財活用状況の見える化、スタートアップへの経営資源提供などが企業自身の隠れた価値の顕在化・創造につながることを重視する観点でも改訂を行う。 Ver.1公表後の動向、すなわち、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を加速化させるための「価値協創ガイダンス2.0」、人的資本開示指針の公表など非財務情報開示の環境変化を踏まえ、これらの指針とともに利用しやすくするための改訂も行う。 Ver.1で提示した5つの原則・7つのアクションは踏襲し、これらについて理解を深めるために役立つ内容を記載。 「5つの原則・7つのアクション」とVer.2で明示する「ストーリー」「ROIC逆ツリー」「企図する因果パス」との関係については、次のように捉える。すなわち、 「5つの原則・7つのアクション」 を踏まえて、投資家・金融機関が重視する「ストーリー」「ROIC逆ツリー」「企図する因果パス」 の視点で戦略を構築し、その戦略の開示発信を起点に投資家・金融機関と対話する。 章立ては、「1.本ガイドラインの目的・考え方」に続いて、次の順番で記載する。 -Ver.1と同様、企業側の内容(基本となる考え方、ガバナンス)として「2.投資家や金融機関に伝わる知財・無形資産の投資・活用戦略の構築・開示・発信」、「3.知財・無形資産を経営変革や企業価値に繋ぐガバナンスの実践」 -企業側と投資家・金融機関側に共通の内容で、今回の改訂のポイントにもなる内容として「4.企業価値を顕在化する企業と投資家・金融機関のコミュニケーション・フレームワーク」 -投資家・金融機関等側の内容として「5.投資家や金融機関等に期待される役割」 -企業と投資家・金融機関等との対話として「6.企業と投資家・金融機関の望ましい対話」
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著者萬秀憲 アーカイブ
January 2025
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