「旭化成CVCが米国で10年間成長し続ける秘訣 ~起点は研究開発費の使い道~」(Asahi Kasei America, General Manager, Corporate Venture Capital森下 隆 氏)を視聴しました。(アーカイブ動画はありません。)
シリコンバレーを拠点にスタートアップ投資を担当する旭化成CVCは、欧州に続き、中国にも拠点を立上げ、成長を続けています。探索ステージ⇒開発ステージ⇒事業ステージと事業化プロセスを分けて考えた時、旭化成では、探索ステージは研究開発センターで担当し自社で開発ステージから事業ステージまで進めるが、開発ステージから始まるところをベンチャーとの協業としてCVC室がカバーしているということでした。シリコンバレーに常駐している日系CVCのなかでも着実に成果を積み重ねている代表格、今後も期待できそうです。 旭化成、中国でCVC始動、まず「車」「IoT」焦点2021年2月4日 https://www.chemicaldaily.co.jp/%E6%97%AD%E5%8C%96%E6%88%90%E3%80%81%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%A7%EF%BD%83%EF%BD%96%EF%BD%83%E5%A7%8B%E5%8B%95%E3%80%81%E3%81%BE%E3%81%9A%E3%80%8C%E8%BB%8A%E3%80%8D%E3%80%8C%EF%BD%89%EF%BD%8F%EF%BD%94/ 【上海=但田洋平】旭化成が中国でコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)拠点を立ち上げた。欧米主体に進めてきた活動を世界第2のベンチャー投資市場に成長した中国へも広げる。米中デカップリングの進展が懸念されるなか、現地のエコシステムに入り込み、素材(マテリアル)やモノのインターネット(IoT)などの分野でイノベーションの種を早期に発掘したい考え。すでに新材料などに強い現地ファンドへの出資に向け調整に入っている。 以下メモ トピック1 旭化成CVCのミッションと設立の背景 CVCの位置付け 自社開発 ベンチャーとの協業 M&Aの中のベンチャーとの協業を担当 800億円のR&D費用の3%を使っている CVC設立の承認 提案は、そんなに違和感がなく受け入れられた、抵抗感もなかった エレクトロニクスの関係者が多かった 立上げ時の社内の抵抗勢力、なじみがない人たちには、投機に近いものという理解の人が多かったが、CVC理解者を増やし仲間つくりをすすめている。 研究開発費の使い道としてのCVC トピック2 海外で継続し続けている理由 日本にメンバーを置いていない理由 アメリカがベンチャー大国、アメリカから拠点、欧州、中国へ広げた 経営会議で毎年活動の報告、その前にここに事前報告して理解してもらっている、継続的にマネジメントとコミュニケーション 年次報告、KPI(何件投資、何件検討、投資した結果報告、価値としてどうなっているか報告) 事業部との連携、むずかしい。CVCのインフラを使って事業をやってほしい人は来てくれ。興味を持った人は社内インフラからアクセスしてもらう。 月報、投資先との取組、活動のサマリー、コラムでシリコンバレーの話見てもらう 日経CVC vs 米国CVC 日系のできることは?投資はお金だけでない、+αは事業インフラ、それが価値。PoCの場を提供する シリコンバレーに居る価値、エコシステムは残っている 投資委員会設置 権限移譲で、手続きがスピーディにできるようになった VC経験を持ったローカル社員を雇った 本業事業がなくなる危機に対し、将来出てくるであろう事業をみる、社内に入れていくことが大事、ホワイトスペースに入る、最初はちかいところ、次は遠いところ。あるべき姿。今はホワイトスペースが多い。 現場の声、ボード出席の権利を取る投資 事業創出を狙う活動として ホワイトスペースへの投資 これまでの失敗 現状の課題と今後目指していく姿 40社くらいが適正 シリコンバレーを拠点にスタートアップ投資を担当する旭化成Americaの森下 隆氏に出演いただき、米国拠点CVCのリアルを紐解くセミナーを開催します。 旭化成CVCの歴史は13年。2011年に拠点をシリコンバレーに移し、現在投資の全てが海外スタートアップで、うち2社を買収した。 何をCVCの「成功」の定義とするのか。あるべき理想の姿から逆算し、そのギャップを埋めながら、「事業を創るということ」をミッションに、スタートアップの事業開発力の可能性を信じ挑戦し続ける森下氏。 米国拠点CVCの立ち上げ時での社内交渉、社内報告などのリアルエピソードと、投資を「やめない」意思。 現時点を「70点」と評価する森下氏に、具体的な事例とともにその真意をお話しいただきます。 主催:株式会社INITIAL https://initial.inc/events/20210324
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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