9月2日京都大学の本庶佑特別教授が小野薬品工業に「オプジーボ」の特許使用料約262億円の支払いを求めた訴訟の口頭弁論が大阪地裁で開かれました。昨年8月に裁判が始まって以来、初めて公開の場で本庶氏と小野薬品の相良暁社長が尋問に立ったが、互いの主張は平行線をたどったとのことです。
小野薬品工業が得る特許ライセンス料などのうち、小野薬品が40%を提案したにもかかわらず実際は本庶氏へ1%しか支払われなかったことについて争われていて、契約書の内容云々ではなく、その前提を含めて争われているため、通常の契約交渉の範疇の話ではなくなっている事案と考えられます。 非常に不幸な争いであり、9月10日に和解期日が設定されていますので、和解で早期に解決してほしいものですが、本庶氏側は和解で、京大に1000億円の基金を作る従来の方針を打診したが不調に終わったと説明していますが、会社側の和解案はないか、固まっていないようです。 和解が決裂した場合は、10月12日に最終期日が予定され、その後、後日判決の言い渡しが行われる予定とのこと。 オプジーボ訴訟詳報 (1)ノーベル賞受賞者・本庶氏「私がいなければ米製薬会社との訴訟勝てなかった」 https://www.sankei.com/article/20210902-U554S5OLOJKU3PYB6ZNBFQN7Q4/ 本庶特別教授が小野薬品を提訴…契約書を交わさず - MBS https://www.mbs.jp/news/kansainews/20210902/GE00039967.shtml ノーベル賞・本庶氏の主張に小野薬品社長反論 オプジーボ特許訴訟 https://mainichi.jp/articles/20210902/k00/00m/040/270000c 本庶・相良両氏が全面対決、主張は平行線 オプジーボ特許使用料訴訟、配分割合の合意で争い https://nk.jiho.jp/article/164429
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著者萬秀憲 アーカイブ
September 2023
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