興和が東和薬品に、製剤特許侵害で56億円を追加する損害賠償請求を行い、総額188億円強の大型訴訟になりました。
興和による製造販売差止請求訴訟は、東京地裁判決、知財高裁判決はいずれも興和の請求が全面的に認められ、東和薬品による最高裁判所への上告受理申立は不受理となり、製造販売の差し止め判決は確定しています。しかし、本件特許第5190159号については、東和薬品により請求された無効審判(無効2018-800092号)について、当該特許の請求項1ないし2に記載された発明についての特許を無効とする審決が確定しています。上記、製造販売差止請求訴訟の特許の請求項1と請求項2の無効が確定したということで、確定したはずの製造販売の差し止めの効力はどうなるのでしょうか? さらに新たに無効審判が請求されています(無効2020-800121号)ので、争点が別のところにいっているのかもしれません。 両社とも徹底的に争う構えで、決着はまだまだ先になりそうです。 特許権侵害の争いは長期戦の覚悟が必要です。 興和 東和薬品に56億円を損害賠償請求、総額188億円強に リバロの特許権侵害で 公開日時 2021/04/06 https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=70915 高コレステロール血症治療剤「リバロ」の特許権侵害に対する損害賠償請求訴訟の提起について https://www.kowa.co.jp/news/2021/press210405.pdf 東和薬品のピタバスタチンOD錠 興和が製剤特許侵害で、さらに追加の損害賠償請求 https://www.tokkyoteki.com/2021/04/towa-pitava-od-kowa.html
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著者萬秀憲 アーカイブ
April 2023
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