5月2日の日経新聞朝刊オピニオン2 複眼「知財・無形資産 生かすには 識者に聞く」(渋谷編集委員アンカー)では、「社外に切り出し事業化も」という 東京大学未来ビジョン研究センター教授 渡部俊也氏へのインタビューが掲載されています。
https://www.nikkei.com/nkd/theme/341/news/?DisplayType=2&ng=DGKKZO6040258028042022TCT000 「日本企業が知的財産の保護に本気で関心を持ち始めたのは1990年代後半からだ。米国企業から米国知財へのただ乗りだと批判された時代から、逆に中国や韓国企業に技術開発で追われ日本の知財が侵害される立場に転じた。2002年に日本政府が掲げた「知財立国」政策は、当時の日本企業のニーズと整合した。 だが次第に、保護中心の知財戦略では太刀打ちできなくなった。日本企業は家電などモノ作りの市場では稼げなくなっていたのに、新市場への投資を怠り既存事業の効率化に終始した。結果、IT(情報技術)関連の新事業を創出する米中と水をあけられた。 知財を事業に生かすには、受け皿となる器が必要だ。だがその新しい器づくりに日本は失敗した。」 「大企業が自らリスクをとって新技術に投資し事業化できれば理想だが、できなければスピンアウトして新しい器をつくるのもよい。」 「企業は環境変化に対応した事業戦略を立て、投資家に説明し資金を調達する必要がある。特許などの知財はその戦略を確実に実行しているという「証拠」だ。知財戦略とは本来、事業の方向性と密接に結びついた経営戦略だということを、再認識すべきだ。」 そのとおりだと思います。 複眼 知財・無形資産 生かすには 識者に聞く 小堀秀毅氏/大津啓司氏/渡部俊也氏/波多野紅美氏 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGH0883D0Y2A300C2000000/ 経営判断の重要なツール 旭化成会長 小堀秀毅氏 技術もブランドもアピール ホンダ執行役常務 大津啓司氏 社外に切り出し事業化も 東京大学未来ビジョン研究センター教授 渡部俊也氏 開示で投資家の評価仰ぐ SBI証券チーフクオンツアナリスト 波多野紅美氏 <アンカー>経営者は覚醒を 「価値創造」担え https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20220502&ng=DGKKZO60402530Y2A420C2TCT000
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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