3月23日に行われたLegalForceセミナー「最新AI技術と法務実務への影響~弁護士と企業法務がChatGPTを考える~」のアーカイブ動画を視聴しました。6月23日まで無料で配信されています。
水井大弁護士によれば、法務ドメインの活用・データセットは多岐にわたり、変化(機能向上)が想定されるのはテキスト分析•生成に関する業務であり、契約書サンプル・ひな形の生成・レビュー、法律相談への自動応答だけでなく、判決・刑事罰・行政処分等の予測に使えるということで検討が進められているとのことで、知財分野は遅れているのかもしれないと思いました。 松尾剛行弁護士の「AIの普及によって弁護士の善管注意義務違反の基準が変化して、AIの答えが善管注意義務の基準を画する可能性が出てくる、となると、AIを使わなかったこと自体を善管注意義務違反に取られてしまう可能性がある」という議論は、なるほどと思いました。 ChatGPT等のAI技術の発展と弁護士実務への影響 弁護士 松尾剛行2023年3月23日https://note.com/matsuo1984/n/n006e3e569eb0 『一定の類型のAIについて一定以上の普及率が実現した場合、「弁護士が調査をするなら、この類型のAIをこのように利用することが必要で、それを怠ったために間違った調査をしたら善管注意義務違反」というように、いわば善管注意義務の水準を構成するかもしれない。 その意味で、仮に自分がAIを使いたくない(使わなくてもAIを使う以上の成果を上げられる)という弁護士であっても、いざ結果的に何らかの不足があった、となると、AIを使わなかったこと自体を善管注意義務違反に取られてしまう可能性があることにつき留意が必要である。(また、AIを使った場合でもあえてAIと異なる選択をする場合、依頼者に対する説明責任は重くなるだろう。)』 最新AI技術と法務実務への影響~弁護士と企業法務がChatGPTを考える~ 配信期間2023年4月3日(月)〜2023年6月23日(金) 受講料無料 https://legalforce-cloud.com/download/108 最新AI技術と法務実務への影響~弁護士と企業法務がChatGPTを考える~ LegalOn Technologies 2023/03/31(約1時間17分) https://www.youtube.com/watch?v=Tboyt0jwrag ▼第一部 【対談】大規模言語モデルの仕組みとリーガルテックへの応用可能性 登壇者 ・城戸祐亮氏(株式会社Legalscape Co-Founder & CTO) ・角田望(株式会社LegalOn Technologies 代表取締役/弁護士) ▼第二部 【ディスカッション】ChatGPT等のAI技術の発展は、法務実務にどのような影響を与えるか。 登壇者 ・水井大氏(西村あさひ法律事務所 弁護士) ・松尾剛行氏(桃尾・松尾・難波法律事務所 パートナー弁護士・ニューヨーク州弁護士) ・稲村誠氏(日本たばこ産業株式会社 日本マーケット 部長代理(法務担当)) ・角田望(株式会社LegalOn Technologies 代表取締役/弁護士)※ファシリテーター ▼配信期間 お申し込み日~2023年6月23日(金)
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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