第20回JIPA知財シンポジウムパネルディスカッションIIでは、足立和泰氏(パナソニック)がコーディネーターで、日産自動車、東芝、サントリーの知財責任者と3企業の各2名の若手が「ニューノーマルの時代に活躍するグローバル人材の育成」のテーマでのディスカッションがありました。
東芝 東芝の人材育成、理念体系、目指す姿(インフラサービスカンパニーとしての安定成長⇒CPSテクノロジー企業としての飛躍)、人事ポリシー 知財基本方針、フィジカル・サイバーの強さを支える知財力強化、CPS事業モデルでの知財視点の戦略構想力強化 知財人材育成の取組、基礎教育、OJTとOff-JT、海外研修、ローテーション リモート+F2F、外部の力活用、実践レベルへの適用、主体的キャリア形成、多様なスキル、 現地人材の育成 今後 知財人材育成計画アップデートと実践、人材スキルの現状を把握しスキルモデルを設定 戦略企画型知財機能の定着に向けた体制作り 日産自動車 存在意義、人々の生活を豊かに。イノベーションをドライブし続ける。「他がやらぬことをやる」 人財育成の方針・考え方、「自らのキャリアは、 自らデザインする」 人財育成のマネジメント、「パフォーマンス評価」と「コンピテンシー評価」 Vision and Mission of Nissan IP Department Why we exist To bring value to Nissan Business through: ・Securing IP protection for Nissan technologies, designs and brands; ・Exploiting IP rights; and ・Freedom to operate whilst respecting the IP rights of others. Where we are going ・Evolve the IP department to address challenges arising from new technologies and mobility services; ・Strengthening global IP management and activities; and ・Ensuring value of IP assets is understood by the company. Nissan IP Department Pyramid of Purpose 知財の専門スキルはOJTとOff-JTの組み合わせ(10年で一人前?) ローテーション 外国語能力、英語でのコミュニケ―ション能力はmust (課長補佐も英語で昇格試験) 海外拠点の現地化が進み、駐在員・研修生派遣による教育機会は激減 課題 知財部員の職務拡大への対応 知財戦略、ビジネスへの対応、コンサル型へ 業務革新 AI、RPA 意識改革 チャレンジ、環境変化への対応、モチベーション サントリー 社是にかえって原点回帰 人材育成の考え方 「多様性」 知財はすべて縦割り、相談から交渉、訴訟まで一人が担当する 「人中心」 アジャイル、協働・協創 「気づきと挑戦」 やってみなされ活動 リモート障害 小学校問題(成長の実感)、料理問題(チームの一体感)、鳥かご問題(新たな気づきがない) チーム人材を育てる ディスカッションは、若手の鋭い指摘などもあり、気づかされることも多かったですね。 第20回JIPA知財シンポジウムの開催報告 http://www.jipa.or.jp/topics/view.php?topics_id=ab035c97ef0e2ceaa103c206f707e0d7 2021/3/2(火)、東京国際フォーラムにて「予測困難な時代を拓く ニューノーマルの知的財産活動」と題して、第20回JIPA知財シンポジウムを開催しました。 本年度はコロナ禍による緊急事態宣言の下、急遽ハイブリッド開催から完全Web開催となりましたが、例年並みの1400名を超える参加登録があり、午前に1つの特別講演と、午後に2つのパネルディスカッションを行いました。 午前の部では、柵山JIPA会長、糟谷JPO長官のご挨拶の後、サプライズ出演として、ダレン・タンWIPO新事務局長からのビデオレターが放映されました。 また特別講演として、2019年ノーベル化学賞を受賞された旭化成株式会社 名誉フェロー 吉野 彰氏より「リチウムイオン電池が拓く未来社会」についてご講演頂きました。 また午後のパネルディスカッションIでは、JIPA理事長 戸田裕二氏(日立製作所)がコーディネーターを担当し、パネリストとして、奥村浩也氏(武田薬品工業/ JIPA副理事長)、石島尚氏(リコー/ JIPA常務理事)、山口博明氏(小松製作所/ JIPA常務理事)、上野剛史氏(日本IBM/ 元理事長)の4名に参加いただき「ニューノーマルの時代における企業課題・知財課題」のテーマで、ディスカッションを行いました。 そしてパネルディスカッションIIでは、JIPA前副理事長の足立和泰氏(パナソニック)にコーディネーターをお願いし、別宮智徳氏(日産自動車/JIPA副理事長)、下川原郁子氏(東芝/JIPA常務理事)、竹本一志氏(サントリーHD/JIPA元理事長)、そして上記3企業より各2名の若手に集まって頂き、総勢10名で「ニューノーマルの時代に活躍するグローバル人材の育成」のテーマでディスカッションを行いました。 恒例のポスターセッションは、多くの動画参加があり、委員募集を兼ねて先行開催としました。「ベストポスター賞」では、金賞:商標委員会、銀賞:意匠委員会、銅賞:マネジメント委員会、「会長特別賞」は人材育成委員会、「委員長特別賞」では金賞:商標委員会、銀賞:国際第2委員会、銅賞:会誌広報委員会、「実行委員会特別賞」は少数知財問題研究会(関西)が選ばれました。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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