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​よろず知財コンサルティングのブログ

強すぎる著作権の保護は行き過ぎると新たな創作活動を妨げる

23/2/2023

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「パブリック・ドメインの醸成こそが,知的財産法の究極の目的」という「知財とパブリック・ドメイン」の第2巻著作権法を読み始めました。
「知的財産法の世界では、近年のめざましい技術の進歩を背景として、パブリック・ドメインとの境界線上における紛争が多発している。本書では、従来あまり重視されてこなかったパブリック・ドメインを中心に据えて、創作の奨励や産業・文化の発展のため、いかにしてパブリック・ドメインを豊かにし、その利用を確保するのかという観点から、各種の知的財産法の構築を目指す。」という内容で、第1巻が特許法、第3巻が不正競争防止法・商標法となっています。
著作権法は、「著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。」もので、著作権の保護強化は当然のことですが、「強すぎる著作権の保護は行き過ぎると新たな創作活動を妨げる」マイナス面もあり、その境界をどう見るかは確かにむずかしい問題のようです。
実務においては、模倣品対策に著作権を活用することを推進していましたが、少なくともその範囲においては、この問題に遭遇しなかったのは幸運でした。
 
 
知財とパブリック・ドメイン 第2巻:著作権法篇 2023/2/21
田村 善之 (編集)
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b620149.html
パブリック・ドメインの醸成と確保という視点から、新たな時代に対応できる柔軟な知的財産法の構築を目指す意欲的研究書
知的財産法の世界では、近年のめざましい技術の進歩を背景として、パブリック・ドメインとの境界線上における紛争が多発している。本書では、従来あまり重視されてこなかったパブリック・ドメインを中心に据えて、創作の奨励や産業・文化の発展のため、いかにしてパブリック・ドメインを豊かにし、その利用を確保するのかという観点から、各種の知的財産法の構築を目指す。
 
第1部 総論
第1章 文化創出におけるパブリックドメインの役割──オープンソースソフトウェアとマッシュアップの事例[ブラニスラヴ・ハズハ(翻訳:津幡笑)]
第2章 著作権法による自由[上野達弘]
第3章 フランスにおける著作権と表現の自由の「公正なバランス」の探求──Klasen事件・カルメル派修道女の対話事件を中心に[比良友佳理]
第4章 ダウンロード違法化拡大になぜ反対しなければならなかったのか?──インターネット時代の著作権法における寛容的利用の意義[田村善之]
第2部 著作物性
第5章 著作権法上のアイデアに関する一考察──アイデア・表現二分論におけるアイデア二分論の試み[金子敏哉]
第6章 香りと味の標章性・著作物性再考──欧州の判決例等を手がかりに[駒田泰土]
第3部 著作権の保護範囲
第7章 著作権の保護範囲[田村善之]
第4部 著作権の制限
第8章 柔軟な権利制限規定の設計思想と著作権者の利益の意義[前田 健]
第9章 著作権の制限規定の立法をめぐる今後の課題──2018年・2021年著作権法改正を踏まえて[村井麻衣子]
第10章 権利制限規定・法定許諾による著作物の利用と対価の還流──英豪両国の著作権法を手がかりに[小嶋崇弘]
第11章 著作権法における補償金スキームによる利益配分モデルの補完[孫 友容]
第12章 美術鑑定書判決以降における引用の裁判例に関する総合的研究[平澤卓人]
第13章 Google v. Oracle事件合衆国最高裁判決──Java APIを実現するプログラムのフェア・ユースについて[奥邨弘司]
第14章 欧州におけるデジタル消尽の行方──Tom Kabinet事件CJEU判決を踏まえて[奥邨弘司]
第15章 著作権,パロディ,パブリック・ドメイン──ドイツ及び日本著作権法に対する文化的影響の検討[クリストフ・ラーデマッハ(翻訳:森綾香)]

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    萬秀憲

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