早期審査は、通常の審査に比べて、審査結果を早く得ることができます。(早期審査を申請した出願の平均審査順番待ち期間は、早期審査の申請から平均3か月以下となっています。)
早期審査の対象になる出願は、次のとおりです。 (1)実施関連出願 (2)外国関連出願 (3)中小企業、個人、大学、公的研究機関等の出願 (4)グリーン関連出願 (5)震災復興支援関連出願 (6)アジア拠点化推進法関連出願 https://www.jpo.go.jp/system/patent/shinsa/soki/v3souki.html 早期審査請求件数が増え、2019年には約2.3万件となり、2019年の審査請求数約23.5万件の10%弱を占めるまでになっています。(特許行政年次報告書2020年版より) https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2020/index.html 早期審査請求で早期に権利化することにより他社牽制効果があり模倣対策に力を発揮することは大きなベネフィットです。 しかし、それだけでなく、 ・権利化できなかった場合は、出願内容を公開せずに秘匿でき、拒絶査定の内容を踏まえて、新たに出願できる。 ・日本出願の審査結果を早期に得ることで権利化の見込みがない出願や、あまりに権利範囲が限定されてしまうような出願について、外国出願を取りやめることで、不要な外国出願にかかるコストを削減することが可能となる ・外国での早期権利取得に寄与する などのメリットがあります。 2015年に出願した案件で早期審査請求件数が多い企業50社をリストアップしてみました。なかには、90%以上が早期審査請求という企業もあります。積極的に利用してみてはどうでしょうか。 2020年8月5日 早期審査請求の増加と公開前登録の増加
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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