IPジャーナル第14号(発行日:2020年9月15日)に、株式会社シクロ・ハイジア代表取締役CEO小林誠氏が、「経営戦略を成功に導く知財戦略のあるべき姿と知財部門の期待役割」について述べています。
これからの知財戦略として、下記が印象に残りました。 知財部門に求められる役割として、従来は特許の出願・維持・管理、研究開発部門への貢献がメインであった。しかしながら、今後は以下の3点の役割がより強く求められるようになってくると考えられる。
また、知財部門が経営戦略・事業戦略といったいわゆる戦略策定の上流工程に携わるべき本質的な意 味は何であろうか。それは、知財部門こそ中長期的な視点での活動が必要だからであると考えられる。 2002年7月に知的財産戦略会議により決定された日本における知的財産政策の基本方針である知的財産戦略大綱を受け、三位一体の知財経営が提唱されて15年以上が経過している。しかしながら、昨今の複雑化した事業環境においては、事業戦略、研究開発戦略および知財戦略の三位一体だけでは十分に対応できなくなってきている可能性がある。三位一体+ a(ファクタ ーX)の要素を含めた戦略構築 が必要ではないだろうか。 目次は下記の通りです。 1. はじめに 2. 経営戦略を成功に導く知財戦略 (l)知財マネジメント (2)経営戦略と知財戦略 (3)経営戦略と事業戦略の方向性 3. 事例紹介 (l)グループ経営と知財管理;武田薬品、Sanofi、キヤノン、本田技研工業 (2)イノベーションと事業創出に向けた知財戦略;KDDI、ヤフー、マイクロソフト (3)事業戦略と事業拡大に向けた知財戦略;三菱電機、Siemens (4)経営戦略と知財情報の活用;日立製作所、旭化成、ユニ・チャーム、味の素 4. 経営戦略を成功に導く知財組織マネジメント (1)組織体制 (2)情報の流れ (3)人材育成 (4)知財マネジメントライフサイクル 5. 経営戦略を成功に導くこれからの知財戦略 6. おわりに 下記は、ご参考まで。 Cyclo Hygieia, Inc. CEO Mr.Makoto Kobayashi’s Interview! 株式会社シクロ・ハイジア CEO 小林誠氏のインタビュー動画をアップ、小林氏が何を思って独立したのか、事業の近況などが視聴できます。 https://venture-support-japan.com/2020/03/17/1st-ceo-video/ 小林誠, 事業戦略と知財戦略, tokugikon, no.287, 3-20 (2017) http://www.tokugikon.jp/gikonshi/287/287tokusyu1.pdf
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著者萬秀憲 アーカイブ
March 2025
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