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​よろず知財コンサルティングのブログ

保土谷化学の知財活動

26/10/2023

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保土谷化学は、機能性色素や機能性樹脂などの「スペシャリティ製品を軸としたオリジナリティにあふれるポートフォリオと環境に優しいモノづくりで、持続可能な社会の実現に貢献する企業」を目指しています。(2023年3月期売上高43,324百万円)
日経ビジネス2023 年 7 月 17 日号の特集【知財経営ランキング】において、保土谷化学は30位となっています。(このランキングは、レクシスネクシスの分析ツール「パテントサイト」を使って算出したデータに基づき2022年12末時点での各社が持つ特許の価値の過去2年の成長度合いについて作成した「特許価値成長ランキング」)
記事の中で紹介されている「事業の“種”は守る」という研究開発部知的財産室 陳進室長の話は、その通りだと思います。
2023年09月27日に公表された統合報告書(2023年度)では、
知的資本として、産学共同(新規素材開発)実施、研究開発費、売上高研究開発費率等の記載とともに、「知的財産保護に関するノウハウ」が挙げられ、研究開発では「要素技術を確実に保護する知的財産活動」を大切にしていること、販売では「スペシャリティ製品を軸としたオリジナリティにあふれる 製品ラインナップの構築による、ブランド認知度の向上」を大切にしていることが述べられています。
また、「知的財産戦略の推進」の項では、「将来の事業ポートフォリオを考慮し、研究開発成果に基づく迅速な知的財産権の出願および権利化を推進しております。現在、情報検索、特許解析に基づく、パテントマップの利用や知財教育等により、特許の質の向上にも注力しております。今後も、グローバルな事業展開への対応のため、国内外での確実な権利化を目指してまいります。」としています。
さらに、「知的財産の権利化を着実に実現することで、事業発展に貢献」という知財質担当者のVOICEが掲載されています。
今後も、取組みによる成果が期待できそうです。
 
 
事業の“種”は守る 保土谷化学工業(30位)の研究開発部知的財産室の陳進室長
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00567/071100005/?P=2
「事業展開や権利保護において、特許は命なんです」。保土谷化学工業(30位)の研究開発部知的財産室の陳進室長はこう強調する。複写機やプリンター、ディスプレー用の部材に使う化合物を扱う同社。化合物が最終製品に活用されて初めて事業化が図れるため、顧客企業との信頼関係が何よりも重要になる。
保土谷化学工業は有機EL材料の応用展開として新型コロナウイルスPCR診断キット用材料を開発。特許を攻め・守りの両面に使いながら事業の幅を広げてきた
 それ故に、特許で化合物製品や技術をどこまで守るかという権利範囲の確保が「後々、顧客を含め、紛争に巻き込まれないためにも重要な役割を果たす」(陳氏)。
 逆に、権利範囲を囲い込みすぎず、顧客との共同開発へ積極的に生かすというバランスも意識する。例えば、創業から培う有機化合物の合成技術を、コピー機用の材料、有機EL材料へと発展させてきた。20年に発売した新型コロナウイルス向けのPCR診断キットも実は有機EL材料の発光材の知見を生かしたもの。キットメーカーからの引き合いにタイミングよく応え、製品化につなげた。
 攻めと守りのバランスを身につけてもらうために重視するのが、実例を使った研究員への教育だ。「特許Aでは明細書でこんな書き方をしたから相手の攻撃に耐えて審判に勝った」「特許Bはこの視点が抜けたから紛争で苦境に立たされた」……。自社の事例をケーススタディーとした講座には、開発の最前線に立つ全研究員が参加する。
 さらには、研究員が書いた「研究月報」を基に、実験内容や結果を特許出願する際にはどう書くべきかまでも、具体的に指導している。知的財産室としてはかなりの労力を強いられるが「あくまでも先行投資。最終的に明細書や権利化を念頭に置いて研究・開発ができることが大事だ」と陳氏は指摘する。
 
保土谷化学グループレポート 統合報告書 2023
https://www.hodogaya.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/09/tougouhoukokusyo_2023.pdf
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